2009-01-10 19:22:10
ボクのアメリカ滞在記 vol.3
その日のハワイは晴れていた。

アメリカの映画のカキワリの技術は世界一だ、と聞いたことがあった。

その理由がハワイに来て分かった。ハワイの空はカキワリのようだった。乾ききった空気は遥か彼方の小さな雲までくっきりと見せていた。

そうか、そうだったのか、景色がカキワリのようだから、カキワリの技術が進んだのか。日本みたいに湿気の多いところじゃあ、水墨画は発展してもカキワリは無理だよね。

そんなことを考えながら、飛行機を降りて入管手続きへ向かった。

その時、つまり、はたちのボクは出国前に丸坊主にしていた。日本では坊主頭は高校球児やお坊さんで良いイメージしかないが、欧米ではスキンヘッド=イカレタ不良のイメージがあることをその時のボクは知らなかった。

次々と入管手続きが続いていく中、ボクは止められた。

いくらお金を持っているのか、どこへ行くのか、等等、色々としつこく聞かれて、終いには別室に連れて行かれたのだ。

そう、不法滞在しそうなヤツ、に見られてしまったのだ。

別室に連れて行かれたのは三人、一人は三十代くらいのサラリーマン風の男、一人は二十代前半の女の子、そしてボク。時計を見ると、もう飛行機の出発時間は近づいている。それでも、まだボクたちを呼ぶ気配はない。

飛行機はジャンボだった。満席の乗客の中からたった三人。選ばれし三人だった。

ボクはといえば、あきらめていた。

しょうがない。ここで帰されたら、最高の笑い話を友達に提供できるなー、くらいに。

ついに、飛行機の出発時間が過ぎた。飛行機は飛んでいってしまったのか?隣で女の子が泣き出した。

さあ、どうなる?ボク!

| comments(0) | trackbacks(0) | この記事を編集する |
< ボクのアメリカ滞在記 vol.4 | main | ボクのアメリカ滞在記 vol.2 >