2009-01-19 19:12:05
できそこないの男たち
今日紹介するのは『できそこないの男たち』福岡伸一著 光文社新書 820円+税 です。

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『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書、サントリー学芸賞受賞)がベストセラーになり、今ではテレビでも見かけるようになった福岡伸一の最新作は遺伝子の物語です。

福岡氏の文章力についてはいまさら言うまでもないでしょう。硬くなりがちな科学の話を、時には叙情的に、時にはセンチメンタルに、そして時にはミステリーのようにスリリングに書くその筆力には驚かされるばかりです。

Y染色体発見の物語では、電子顕微鏡で見るためのサンプルをいかに作るかが、詳細に書かれていきます。専門的過ぎてつまらないと思われるその過程がじつにスリリングで、まるで上質のミステリーを読んでいるかのように感じられます。

そして、なぜオスが必要になったのか?

生物の基本タイプはメスであり、オスは無理やりカスタマイズされたものであったこと。

など、科学好きはもちろん、そうでなくても引き込まれること間違いなしです。

この本を読むとオス(男)がいかに哀れで弱い存在かが分かります。
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